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探偵社選びは、どうか慎重に。

皆さんは「探偵社」というものがどのようなものかご存じでしょうか。 テレビドラマや映画などで、推理をする派手な職業を想像するかもしれません。 人生で関わる機会がない人がほとんどですから、リアルな内情を知られていないのは当然のことかと思います。 こちらでは皆さんにわかりやすく、「探偵社」についてご説明させていただければと思います。

「探偵社」は大きく、「企業」と「個人事業主」の形態で分かれています。

「大手探偵社」-いわゆる全国展開などをしている有名な探偵社など- ですが、人探しや未解決事件を解決するようなテレビに協力等もしている大きい組織の会社は日本にいくつか存在しています。ですが、その中で「専属の調査員」を抱えているところは一握りしかないのです。

では、実際の調査はどうなっているのか? ほとんどが「外注」といって、外部の人間を調査員として雇っています。 しかし、これは大変なリスクを伴う危険な行為といえるでしょう。 もちろん、豊富な経験を持った優秀な調査員もいます。しかし、実際の現場経験も少なく、技術も低い素人同然の調査員も当然多く存在しているのです。

企業は当然、安く発注できる調査員を雇いたい。

では何故、個人探偵は安いコストで調査をすることができるのでしょうか。 外注業者=個人探偵は、家族経営かアルバイトに頼っている実情が多く、当然調査に経費をかけたくはありません。 機材(カメラ)なども一般人が使うものと変わりなく、尾行調査も一人かせいぜい二人で行います。 対象者を見失ってしまっては最後なので「警戒されるから」という理由をつけて店内や車内での密会写真などは撮らず、出入口付近や遠くからの写真を主に撮影します。 もちろん、使用する車両も1台の上、運転などの尾行技術も低い為、ただGPSを車両に付けるだけの調査をし、尾行中の写真はほとんど撮影することができません。 そうして、中身がなく証拠能力のないただの紙切れ同然の報告書が出来上がるのです。

しかし、調査を成功することができればまだ良いほうといえるでしょう。 こういった経験や技術のない調査員では、対象者に気づかれる、または見間違いや見落としなどで調査自体が失敗に終わることも多くあるようです。

これらの内情は、大手企業のHPをみてもわかりません。 全国各地に支部があるといっても、事務所の一室を構えているだけや、一人の人物が所属しているだけの支部ということも多くあります。

依頼者に調査員を選ぶことは出来ませんから、実際は、大切な調査を知らない間に企業にランダムに選ばれた個人探偵に委託されていた!ということになるのです。 ですから、悪質な大手企業に依頼しても、個人探偵に直接依頼しても、調査を行う人物、クオリティに差はあまりないというわけです。

では、費用の安さを求めて、個人探偵に「直接」依頼したほうが良いのでは?

そう考える方もいらっしゃるかと思います。 調査員に必要な要素は何か。もちろん上記にあるように撮影技術、尾行技術、質の良い報告書などが大切なものといえるでしょう。そして、更に重要なものは、個人情報の管理や守秘義務といったものです。はたして、昨日今日雇われたアルバイト探偵にそういった研修が十分になされるかは疑問です。研修する側もまた、その重要性について理解していないといえるでしょう。

個人探偵は、地域密着型が多く、その調査が担当地域外になると経費もかかり土地勘もないことから調査の続行が難しくなる為、様々な理由をつけて調査を中断します。 そして、「その地域に詳しい」ということは、当然対象者や依頼者、勤務先や知人との元々のつながりがある可能性も増えるということです。

調査は内密に、個人情報を守り、守秘義務が基本ですから、個人探偵にはそういったリスクが伴うことも覚悟しなければなりません。

すべてのリスクを考えると、個人探偵に依頼するくらいであれば、極端なお話ですが友人知人に協力してもらい自ら調査することをお勧めします。

それほど調査をする探偵会社を選ぶことは重要なことと言えるのです。